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今回は境界知能・発達障害(グレーゾーン)の子どもの自動車運転免許取得について、わたしの思う所をお話したいと思います。
わが家の三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。そんな三男が運転免許を取ることに、わたしは反対です。
まず、免許が取れるとは思えないこと。学力的にも技術的にも、三男には難しいと思われます。そして、仮に取れるとしても、金銭的な問題や、運転するたびに心配で仕方ないというメンタル面の問題から、やっぱりやめてほしいのです。
これはあくまでわが家の場合の考えです。いろんな考えの方がいらっしゃると思います。何を優先させるのか、本人はどう思っているのか、よく話し合ってそれぞれの希望に沿った選択ができるといいですね。
結局のところ、境界知能であっても、発達障害であっても、自動車学校を卒業し、学科試験に合格すれば免許を取ることができます。制限はありません。
自分は免許が取れるのか、適性があるのか、心配な時は、「安全運転相談センター」で相談できます。また、適性検査を受けられるところもあります。「自分は大丈夫かな?」と思ったら、自動車学校に入校する前に相談してみましょう。
あとはご家庭や個人個人の考え方次第です。車が運転できれば通勤にも便利だし、行動範囲も広がります。ただ、心配事も増えます。メリットとデメリットの両面をきちんと考え、お子さんそれぞれ、ご家庭のスタイルそれぞれに合った方針を見つけていきましょう。
- 境界知能・発達障害であっても自動車運転免許は取れます
- わたしは三男の免許取得に反対です
- 自分に合った教習所を見つけ、サポートを受けながらゆっくり免許取得を目指そう

うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
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境界知能・発達障害の子どもの運転免許の現状
- 境界知能・グレーゾーンでも運転免許は「制度上は」取得できる
- それでも親が強く不安を感じてしまう理由
- わが家の三男が運転免許を取得することへの不安
- 「反対する親」という立場も、否定されるものではない
- 免許があること、車を運転できることのメリット
- 車を運転することのデメリット
境界知能・グレーゾーンでも運転免許は「制度上は」取得できる

境界知能や発達障害グレーゾーンがあっても、自動車学校を卒業し、学科試験・技能試験に合格すれば、法律上は運転免許を取得できます。障害者手帳を持っていない場合、特別な制限がかかることも基本的にはありません。
この点だけを見ると、
「じゃあ、問題ないのでは?」
「取れるなら、取らせたほうがいいのでは?」
そう思われる方も多いと思います。でも私は、「取れるかどうか」と「取って大丈夫かどうか」は別の話だと感じています。
それでも親が強く不安を感じてしまう理由

親として一番に浮かぶのは、やはり安全面への不安です。
・とっさの判断が必要な場面
・複数の情報を同時に処理しなければならない場面
・予測外の出来事が起きたとき
こうした状況は、運転中には日常的に起こります。三男のこれまでの様子を見てきたからこそ、「もしもの時に、冷静に対応できるだろうか」という不安が、どうしても頭から離れません。
事故は、本人だけでなく、相手の人生も巻き込んでしまう可能性があります。その重さを考えると、
「免許を取れる=安心」
とは、とても思えませんでした。
わが家の三男が運転免許を取得することへの不安は?

子どもが高校を卒業するタイミングで考えるのが自動車運転免許の取得ですね。高校卒業で就職する場合、高3の3学期になると自動車学校に通い、4月の就職時には免許がある状態を目指す人も多いです。
わが家の三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主で、現在高校2年生。就職希望なので高3の3学期に自動車学校に通うことも考えられます。三男の通う学校でも、何人かの生徒さんが3学期になると自動車学校へ通うようです。
しかし!今の所わが家では三男が運転免許を取得することは想定していません。旦那とも話をしますが、旦那的には「う~ん、むずかしいだろうなあ。」という見解。絶対ダメ、ということではないのかもしれません。
三男本人に聞くと「免許いらない!だって試験あるでしょ?おれ、標識とか覚えられんし、道分からんし。」とのことです。これはわたしが「免許取るの、試験あるよ!難しいよ!」といつも話しているからかもしれません。でも、わたしとしては絶対にやめてほしいのです。
三男が自動車学校に通うことを想像すると、指導員に怒られてばかりいる姿が目に浮かびます。学科もチンプンカンプンでまったく分からない。制限時間内では到底終わらず、課金の嵐。仮に、仮に自動車学校を卒業できても、本番の学科試験に合格できるとは思えません。何十回トライしたとしてもです。
そして、仮に、仮に、仮に試験に受かったとして、車は買うのですか?誰が払いますか?保険・税金、払えますか?ガソリン代払えますか?事故は起こしませんか?一度にたくさんのことに注意しなければならないのが車の運転です。とっさの対応が必要なこともあります。それが三男にできるとは思えないのです。
三男が車に乗って出かけるたび、わたしは寿命が縮む思いで帰りを待つことになります。きっと何も手につかないほど心配でたまらなくなるでしょう。そんな思いはしたくないのです。それに三男にも事故を起こしたりしてつらい思いをさせたくないのです。
これを過保護という人もいると思います。でも、免許って、そこまで課金して、気もつかって、人生をかけて取るものなのかなとも思ってしまうのです。もちろんこれはあくまでも私の考え方です。頑張って免許をとろうとしている人たちを否定する気持ちは全くありません。
「反対する親」という立場も、否定されるものではない
今の社会では、
・免許を取るのは当たり前
・車に乗れないと不便
・就職に不利になるかもしれない
そんな空気があります。
だからこそ、
「反対する親=過保護」
「チャンスを奪っている」
と見られてしまうこともあるかもしれません。
でも私は、反対するという選択も、立派な親の判断のひとつだと思っています。子どもの特性を一番近くで見てきたのは、親です。他人には分からない不安や、積み重ねてきた経験があります。
「取らせない」という選択が、必ずしも子どもの未来を閉ざすわけではありません。
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免許があること、車を運転できることのメリット

まず、運転免許があること、車の運転ができることのメリットを考えてみましょう。
当然のことながら、行動範囲が広がります。自分が行きたい所へ、行きたい時に、お天気を気にすることなく出かけられます。いろんな景色をみたり、出かけた先でいろんな経験をしたり、おいしいものを食べたりすることは、人生に彩りを与えてくれます。

そして、就職先を探す時も、広い地域から選べるようになります。自宅からそんなに遠くはないけれど、公共交通機関があまり便利でない所にある職場でも、通勤することが可能になります。これは地方に住む者にとっては大きなポイントです。そして、わが家の三男にように発達グレーで境界知能の持ち主の子どもには、元々選べる職場も少ないです。その中から通勤手段を気にせず選べることは大きなメリットです。
さらに、運転免許は身分証明証にもなります。マイナンバーカードがなくても、運転免許証があればほとんどの場合有効となります。
車を運転することのデメリット

まず思い浮かぶのが事故の心配です。多くのことに注意を払い、同時に様々な操作をするのが車の運転。わが家の三男のように、超不器用で注意力散漫な性格の場合、事故を起こしてしまう確率は格段に上がるでしょう。
対物事故ならまだしも、対人事故を起こしてしまったら、相手の方はもとより本人にも深い傷を負わせることになってしまいます。
そしてそんな子どもが車で出かけるたびに、心配でたまらなくなる親のメンタル面のダメージもあります。車で通勤するとなれば毎日毎日心配になるのです。
通常発達のお子さんであっても、免許取りたての頃は心配するでしょうが、、しばらくすればそんなに気にならなくなるでしょう。でも、わが家の三男のような発達グレーで境界知能の持ち主の場合、その心配がずっと続きます。そしてその心配は薄まることもないのです。

また、金銭面の問題もあります。まず、自動車学校にかかるお金、車の購入費、保険料、税金、駐車場代、ガソリン代、車検代、修理費…。車を持つとそれにともなって様々な費用がかかります。しかし、わが家の三男がそれらを計画的に準備して支払っていける気がしないのです。それ以前に、そういった費用を払っていけるだけの収入がある仕事に就けるかどうかさえ危ういのです。
親が知っておくべき、気になる所&サポート方法
- 境界知能・発達障害の人の特徴
- 境界知能・発達障害の人の運転で危ない所、気になる所
- 教習所の選び方
境界知能・発達障害の人の特徴

まず境界知能の特徴です。境界知能は文字通り、通常発達と知的障害の境目のIQを持つ人のことをさします。IQ70~85にあたる人です。
IQが低めということは、やはり学習が困難になることがよくあります。そして、それが努力不足ともとられがちで、頑張りが足りないと責められたりする原因にもなります。
コミュニケーションをとることへの苦手感もあります。相手の言っていることがよくわからなかったり、自分が伝えたいことを言葉にして表現することが苦手なことが影響しています。
また、生活するうえでも困難なことは多く、買い物や電車の乗り換えなど、困難さを感じる点は多くあります。身だしなみにも無頓着で、だらしなく、やる気がない人だと思われがちです。
次に発達障害の特徴です。こちらも様々なパターンがあり、一概には言えません。ASD(自閉スペクトラム)、ADHD(注意欠陥多動症)、学習障害など、その抱える困難さは様々です。
ASDではこだわりが強い、感覚過敏、かんしゃくなどが起こることがあります。ADHDでは注意力散漫、感情や行動のコントロールの苦手さなどがあります。
学習障害は文字通り、読むこと、書くこと、算数など、学習するうえでの困難さがあります。
発達障害はよく発達の凸凹という表現をされます。
境界知能と発達障害は同時に抱えることも多いです。また、グレーゾーンの人もいます。わが家の三男はまさにその境界知能で発達障害グレーゾーンに当たります。
努力不足や育て方がわるいなどと言われてしまうことも多いですが、そうではないことが周知されるといいなと思います。
運転免許を取得するにあたっても、それぞれの特性をよく理解したうえで、いちばんいいと思える選択ができるといいですね。
境界知能・発達障害の人の運転で危ない所、気になる所

これは境界知能であるか、発達障害であるか、発達障害グレーゾーンであるかによって違ってきます。また、発達障害と言っても、ADHD、アスペルガー、学習障害など、特性が異なるので、一概に言えない所があります。
そこで、発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主であるわが家の三男を例にして考えてみようと思います。

わが家の三男はIQは80あるかないか。幼い頃、特定不能の広汎性発達障害という診断を受けています。WISKの検査では、目で見た情報を素早く処理することが苦手という結果が出ています。臨機応変に対応することも苦手です。そして方向音痴で地図も読めません。
通いなれた道であっても、交通量、お天気、その日によって状況は違います。いつもは人が来ない交差点でも、突然走り出してくるかもしれません。この”かもしれない”運転が難しいだろうと思われます。
また、右左折時には横断歩道に人がいないか、後方からバイクなどが来ていないか、注意しなければいけないことはたくさんあります。それも1回きりでなく、運転中はずっとです。
「道を間違えた!」と思ったら、突然車線変更することも考えられます。この時は「間違えたから早く正しい道に行かなければばらない」という気持ちが強くなり、周りの車への配慮なんて到底できなくなります。
怖がりで真面目ではあるのであまりスピードは出さないかもしれませんが、あうんの呼吸や流れに乗ることも分かりにくいでしょう。
教習所の選び方

いろいろ考えてもやっぱり免許が欲しい!となったら、次はどこの教習所に通うかです。
自宅から教習所にコツコツ通うのが最も多いパターンです。
その他に合宿免許というものもあります。文字通り泊まり込みで免許取得のための実技や学科の教習を受けます。期間は最短で14日。実技や学科の教習のスピードについていける人には短期間で取得できるメリットがあります。ただ、境界知能や発達障害を持つ人にとっては、あれもこれも次から次へと追いまくられるのは少し厳しいかもしれません。
通常の通うタイプの教習所でも、検討した方がいいポイントがあります。
スケジュールや指導員の選択の自由度が高い所がいいですね。たいていどこの教習所でもこの辺りは融通が利くはずですが、仮にスケジュールも指導員も選べない、という所は要注意です。
境界知能や発達障害を持っている人は、コミュニケーションが苦手な人も多いです。
自分と全くそりが合わず、いつも怒られてばかりだと、せっかく入校しても行く気が失せてしまうかもしれません。指導員も普通の人ですので、何を言っても反応がなかったり、何回も同じことを言っていると教える気持ちがなくなってしまうことも考えられます。そうなると、いつまでたっても合格できない、させてもらえない悪循環にはまってしまいます。いくら課金してもクリアできなくなるのです。
最近はサポートの整った教習所もあるようです。
「つばさプラン」というものがあり、このプランを取り入れた教習所では、免許取得や教習に不安のある人のサポートをしてくれます。学科試験の勉強を見てくれたり、優しい対応で実技指導をしてくれたりします。スケジュール管理や送迎バスの予約など、細かなことも対応してくれます。
このサポートはどこの教習所でも受けられるものではありません。実際に教習所に通おうとする場合、どういったサポートが受けられるのか、相談した方がいいですね。

つばさプランは、教習に不安のある方の運転免許取得をサポートするプランです。
診断のない方、療育手帳などをお持ちでない方も「つばさプラン」をご利用いただけます。
1人ひとりの特性に合わせて、教習のサポート内容を検討させていただきます。「つばさプラン」は、教習生が安心して教習を受けられるよう、
構想から10年という歳月をかけて優しく丁寧に築き上げてきたシステムです。
引用元:「免許取得が文化になる -あたりまえへのアクセスを支える 」 運転免許 つばさプラン」®全国研究会
心配な点や不安な点について、コーディネーターまでご相談ください。
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境界知能・発達障害の子どもの運転免許は? 悩みと心構え まとめ
子どもにとって、最適な選択をするために

運転免許についてはずっとぼんやり考えていましたが、三男が成長するにつれ、「やっぱり無理だよな。」という気持ちが強くなり、「免許を取らないでほしい。」と思うようになりました。
しかし、先日就職相談へ行った時、担当の方から「頑張って免許は取った方がいい。就職先を選ぶ幅が広がるから。」という話をされました。そこも分かってはいたのですが、改めて言われると本当に就職の幅が狭くなる気がして「さて、どうなんだろう。」と思った次第です。
確かに三男の行動範囲は狭くなり、就職先を探すのも苦労するのかもしれません。そうだとしても、それを甘んじて受け入れるしかないと思っています。自転車、電車、バスといった手段での移動を前提とした生活をするしかありません。幸い自宅は駅まで歩いていける距離です。これをメリットとしてとらえ、生活するしかないと思っています。
免許を取らない人生にも、ちゃんと選択肢はある

免許がなくても、
・公共交通機関を使う
・職場を選ぶ
・支援や配慮のある環境を探す
など、生活の方法はいくつもあります。
確かに不便な場面はあるかもしれません。でも、「免許がない=生きていけない」わけではありません。
無理をして免許を取らせるより、その子に合った暮らし方を一緒に考えることのほうが、長い目で見て大切なのではないかと思っています。
とはいえ、三男のこれからの人生を考えると、「あったら楽しいこともあるよな。」「本当だったら自分で好きな時に好きなところへ行ける自由があったのにな。」などとネガティブになってしまうこともあります。
もしかしたら、信じられないくらいの課金をすれば免許が取れるのかもしれません。でも、その後の金銭面のやりくりや、わたしや本人のメンタルを考えても、やっぱり取らない方がいい、という考えに至ります。
境界知能や発達障害の方の話では、何とかして免許は取れても、実際は乗っていない、という方もとても多いようです。
もちろんこれはわたしの考えです。「免許は絶対!」という考えの方ももちろんいらっしゃると思います。そういう方を否定する気持ちは全くありません。
境界知能や発達障害であっても免許は取れます。自分に合った教習所を見つけられると、ストレスを減らせますね。そして頑張って免許が取れたなら、教習所で学んだことを毎日思い出し、落ち着いてゆっくり運転しましょう。道路に出たら健常者も境界知能も発達障害も関係なく、みんな一緒です。誰もフォローはしてくれません。
それでも頑張ったことは自分の自信にもなりますね。免許はすべてをクリアした根性と勇気と忍耐への勲章と言えるかもしれません。
同じことで悩んでいる親御さんへ
境界知能・発達障害グレーゾーンの子どもに、運転免許を取らせるかどうか――。
この問題には、はっきりした正解はありません。
取らせる家庭もあれば、取らせない家庭もある。どちらが正しくて、どちらが間違い、という話ではないと思います。
大切なのは、「周りがどうしているか」ではなく、「その子にとって、そして家族にとってどうか」を考えること。
悩んでいる親がいる、反対している親がいる。それ自体が、子どもを大切に思っている証拠だと、私は思っています。

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