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読書感想文『星の王子さま』あらすじと伝えたいこと&症候群

星の王子さまサムネイル
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読書感想文を書く少年
うちの子もこんな風に一人で読書感想文を書いてくれるといいんですけど…。
今回の記事を簡単にお話します

今回のお話は星の王子さま
フランスの作家サンテグジュペリの名作です。この本の日本での初版は1953年。実に70年以上も多くの人に愛されている作品です。

プロペラ複葉機ノイラスト

印象的な言葉が満載されているお話です。純粋で、今横にいたら「不思議ちゃん」と言われそうな王子さま。でもまっすぐな言葉の一つ一つが、あいまいにしたがる大人には刺さります。

王子さまは最後、星に帰れたのでしょうか。
死んでしまったのでしょうか。王子さまが大切にしていた花も、いつかは枯れてしまうでしょう。どんな形になったとしても、王子さまが花を大切に思い、花も王子さまが好きなことは本当のことです。大切な存在に気づけたことが王子さまを大きく成長させました。

星の王子さまのイラスト
ちょっと不思議ちゃんな星の王子さま

もしかしたらこの旅で王子さまは”大人”になってしまったのかもしれません。これまでの自分から脱皮したのかもしれません。

また、挿絵も丁寧に見てほしいと思います。絵にあらわされた王子さまの表情や星の様子などから、文章からだけでない感情が生まれるはずです。

そして今回わたしが読んだのは、岩波少年文庫の星の王子さまでしたが、絵本版もあります。
内容はカットされている部分もありますし、表現が多少違ったりもしますが、文字数が少なくなるため小さなお子さんにも無理なく読めると思います。絵本から入って、少し大きくなったら文庫版を読んでみるのもいいかもしれません。きっと違った感じ方ができると思います。

今回、読書感想文と合わせて「星の王子さま症候群」についても考察しています。よろしければご一読ください。

うちの三男、グレーゾーンボーイです。

私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。

家族:だんな 定年間近の会社員
  長男 大学生 勉強が大好き
  次男 大学生 自由が大好き
  三男 高校生 ウルトラマン大好き

三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。

このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。

読書感想文のイラスト
「読書感想文」の宿題はうちの三男ぼうずにはむりでした。。。
読書感想文を書く女の子
いつも私(母親)が書いていた読書感想文。
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」の?

夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。

親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。

じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!

また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。

1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文

この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。

2.子どもとママのストレス軽減

夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。

3. 忙しいママと子どもの時間を節約

忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!

 この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。

感謝のイラスト

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目次

『星の王子さま』のあらすじ(文庫版)

本としおり
この本のあらすじって・・・?

ぼくは幼い頃絵描きになりたかったけれど、大人に「勉強しろ。」といわれ、あきらめて飛行機のパイロットになります。

6年前のある日、飛行機が故障して不時着してしまいます。
途方に暮れるぼくの前に「ひつじの絵を描いてくれ。」と男の子が声をかけてきます。小さな王子さまでした。王子さまの星は普通の家より少し大きいくらいの大きさなので、バオバブがはえてくると星が破裂してしまいます。だからひつじにバオバブを食べさせようと考えたのです。

プロペラ複葉機ノイラスト

ある時、王子さまの星にとてもきれいな花が咲きました。
王子さまが心を奪われるほど美しい花でしたが、とてもわがままで、王子さまを困らせるようなお願いばかりしました。王子さまは花の言うとおりにいろいろ世話をし、手をかけてあげます。でも花は相変わらずなので、王子さまはこれを機に星を出る決意をします。別れる時、花は「あなたが好きなんです。」と告白します。

後になって王子は花がしてくれたことや本当の気持ちを思い、花を一人で置いてきたことをずっと後悔することになります。

それから王子さまは7つの星を訪ねます。
かなえられる命令しかしない王様、うぬぼれ男、酒飲みの男、星を持つことに執着する実業家、忙しく働く点燈夫、自分の目で確かめることなく、人の話だけで地図を書く地理学者。みんな王子さまにとっては面白くないことをしている変わった大人でした。

月から見た地球
7番目に地球にやってきます。

そして7番目に地球にやってきます。ついたのは砂漠です。最初に出会ったのはヘビでした。ヘビは王子に「帰りたくなったら、おれがあんたを助けてやる。」と言います。

王子が歩き続けると、バラが咲きそろっている庭にたどり着きました。バラは王子が星に残してきたあの美しい花とそっくりでした。その時に王子は「この世にたった一つの珍しい花を持っていたつもりだったのに、当たり前のバラを一つ持っているだけだった。」と気づきます。

キツネのイラスト
王子と仲良くなりたいキツネさん

次にキツネに出会います。
キツネは王子と仲良くなりたがります。キツネは、誰かと仲良くなると見える景色も変わるし、その友達を待つ時間も嬉しい時間になる、と言います。そして「もう一度バラの花を見に行ってごらん。あんたのバラが世の中に一つしかないことがわかるから。」と王子に言います。王子はもう一度バラの庭に行き、「あんたたちはただ咲いているだけだよ。でもぼくのバラはぼくが手をかけてぼくのものになったバラなんだ。」とバラたちに言います。星に残してきたバラは特別なバラだったと気づくのです。

そしてキツネは「心で見なくちゃ物事はよく見えない。肝心なことは目に見えないんだよ。」と王子に告げました。

ぼくの飛行機が不時着して8日目。
飲み水がなくなり、ぼくと王子さまは井戸を探しに出かけ、りっぱな井戸を見つけます。その水は贈り物のようにしみじみと、嬉しく、おいしい水でした。

あくる日、王子さまはヘビと何か話していました。そしてぼくは王子さまに「今日うちに帰るよ。」と言われます。王子さまと離れたくないぼくは、王子さまのそばを離れません。しかし目をさますと王子さまは一人で歩いて行っていました。慌ててぼくは追いかけます。しかし王子さまは静かに倒れ、夜が明けた時にはその体もありませんでした。

6年前のこの出来事を、ぼくは誰にも話していません。空の星を見上げて、王子さまが何をしているか考えることがどんなに大切なことか、大人たちにはきっとわからないのですから。

星の王子さまのイラスト
ちょっと不思議ちゃんな星の王子さま

読書感想文『星の王子さま』例文(文庫版)

↓岩波書店(アマゾンヘ)↓

星の王子さま 本表紙

愛蔵版 星の王子さま 単行本

読書感想文 文庫『星の王子さま』小学校高学年向け(愛蔵版)

大人になるってどういうことでしょう。
この本を読むと、大人になることはとてもつまらないこと、本当に大切なことが見えなくなってしまうことのようです。私は大人になるにつれて大切なことが分かってくると思っていました。でもそうではなさそうです。大人になって大切なことが分かるというより、大切だと思うものが変わっていくようです。

大人になると、目に見えるものや数字で表されたもの、権力を持つこと、お金を持つこと、人から感心されることに価値があると考えます。
ある人が何が好きなのか、どんな遊びをするのかは知らなくてもいいことで、その人が何歳でいくらくらい稼ぐのかといったことに興味を示し、それを知ることでその人のことを分かったつもりになります。

でも、そういう数字で表される情報だけでその人の本当の姿が分かるはずがありません。本当に大切なことは見えないのです。

子どもの頃は一緒にサッカーをして遊べることや、川のきれいな石がとても大切だったのに、いつの間にかそういうことが無駄なことになってしまいます。いったいいつからそうなってしまうのでしょうか。誰もがみんな子どもだったのです。ずっと子どもの心を持っていてもいいはずなのに、たいていちょっとつまらない大人になってしまいます。

私も「もう6年生なんだから、つまらないこと言ってないできちんと勉強しなさい。」とか言われます。
私だって1年生の時よりは成長しています。だから、もしかしたら1年生の時ほど純粋ではなくなっているかもしれません。それでもまだ6年生です。今私が考えていることや興味のあることを、つまらないこと、と言われるのはなんだか腹が立ちます。大人の視点で価値を決めないでほしいです。逆にきっと大人には今私が大切に思っていることの価値なんて分からないだろうなと思います。

またこの本でその通りだなと思ったのは、たくさんのバラとぼくのバラはまったく違うということです。しらない人から見れば、バラはどれも同じバラにすぎません。でも、時間をかけて世話をしたり大切にしてきたバラは、自分にとってかけがえのない一本だけのバラになります。

私の家族や友達は、外を歩いていればただの人です。
でも私にとっては代わりのきかない、大切な存在です。それは、私から見てまったく知らない人でも同じで、私の知らない誰かは他の誰かの大切な存在なのです。だからすべての人を大切にしなければならないし、花も鳥もこの世に命のあるものすべてを大切にしなければならないと思います。

また、時間をかけることの大切さについても書かれています。
時間をかけて仲良くなること、自分の時間を使って誰かに尽くすこと、そして仲良しと過ごす時間を作ることが大切です。子どもの頃は時間は無限にある気がします。きっと大人になるとそんな時間も無くなるのだろうと思います。時間がないから分かりやすく目に見えるもので価値を決めようとするのかもしれません。

最後の場面で、王子さまはヘビにかまれて死んでしまったのでしょうか。
それとも最初のほうでヘビが「帰りたくなったらおれがあんたを助けてやるよ。」と言っていたように、元の星に帰れたのでしょうか。”助けてやる”という意味も、星に帰してあげることなのか、謎めいています。でも、主人公のぼくは星を見るたびに王子さまのことを思い出すことができます。王子さまはぼくにすこしせつない幸せをもたらしたと思います。思い浮かべることのできる大切な人がいることは幸せなことなのです。

星の王子さま』 A. de サン=テグジュペリ (著)  内藤 濯 (翻訳) 岩波書店より

圧倒的な人気を持ってきた単行本『星の王子さま』(1962年刊)を、作者サン=テグジュペリの生誕100年を記念して刊行した『オリジナル版 星の王子さま』と同様、アメリカで出た初版本に合わせて改訂いたします。今回新たに、作者の手になる素描淡彩6葉(モーガン・ライブラリー所蔵)と年譜を巻末に付します。

引用元:岩波書店(アマゾン)

絵本版 『星の王子さま』もあります 小学校低学年(5~10歳)

こちらは、「奥本 大三郎」 さんが書いた絵本Verです

絵本 星の王子さま

星の王子さま

こちらは、「いもとようこさん」が書いた絵本Verです

絵本 星の王子さま

星の王子さま (いもとようこ世界の名作絵本) 

星の王子さま』には私が読んだ文庫版のほかに絵本版もあります。
文庫版の対象年齢は小学校高学年ですが、絵本版なら小学校低学年から読むことができます。

ただ、絵本版は、当然だいぶカットされているので、細かい設定や描写はわからなくなります。大事な役割を果たしていると思われるヘビも登場しません。王子さまがいろんな星を渡り歩いたエピソードも省かれています。

もっとも絵本版を読むくらいの年齢の子どもには、いろいろ盛り込みすぎても理解は追いつかないでしょう。

まず絵本から入って、成長するにつれて文庫版にチャレンジしてみるのもいいですね。

『星の王子さま』が伝えたいこと

  • 大切なことは目に見えない
  • 時間を使うことの大切さ
  • 道端の一本の花が、誰かにとってはかけがえのない花かもしれない
図書館でお勉強
作者が伝えたいことって何だろう・・・?

大切なことは目に見えない

大人になると目に見える客観的な情報だけからいろんなものの価値を決めるようになりがちです。

物を買う時も値段が高ければ”いいもの”と判断し、それが本当に欲しいのかとか、どこが好きかとか、それが作られた背景などは二の次になります。人に対しても同じことが言えます。年齢、収入、住んでいる家などから、その人のおおよその社会的地位を判断し、収入が高かったり権力を持っている人を”素晴らしい人”と判断しがちです。

あるものがいくら高価であっても、好きでもないしそんなに欲しくもないなら、それはその人にとって何の価値もないのです。人に対しても、いくら収入が高くても、その人がどんなことが好きで、何をしている時が一番楽しいのかはわかりません。外見や目に見える情報からだけでは、その人の内面は何一つ分からないのです。

見えない少年のイラスト

草花のたねも土の中にあるうちは、どんな植物が育つのかわかりません。本当のことはなかなか見えないのです。

王子さまの星にやってきたバラの花はとても美しかったのですが、わがままで、王子さまを困らせ、振り回していました。でも、その外見や言葉とはうらはらに、王子さまのことが好きでたまらなく、必死で自分のことを守ろうとするはかなさを持った存在でした。

王子さまもバラの美しさと言葉から、バラのことを少し誤解してしまいますが、なかなか見えなかった本当の内面を知り、また自分にとってどれほど大切な存在であったかを知り、後悔することになるのです。

大切なことや本当のことを知るのは簡単なことではありません。けれど、「今見えていることがこの人のすべてではない。」という気持ちをもって、時間をかけて内面の本質に近づく努力をすることが大切ではないでしょうか。

時間を使うことの大切さ

時間のどろぼう
時間はすぐに無くなります…。

前述のように、本質を知るためには時間がかかります。大人になると責任が増え、忙しくなるため、時間をかけずに誰にでもわかる基準で物事を判断するようになります。数字や目に見える情報は誰にとっても共通の基準であり、間違いは比較的少ないのかもしれません。

しかし、その人と本当に仲良くなろうと思ったら、ゆっくり時間をかける必要があります。自分も自身のことを相手に話し、相手の話もしっかり聞く。その時間をたっぷりとらなければなりません。その時間を惜しんではその人との距離は縮まらないのです。

王子さまが自分のバラを大切に思うようになったのも、自分の時間を削ってバラのために尽くしたからです。

時間をかけることを惜しむと、楽しみも減ります。子どもの頃は何も考えずに友達と日が暮れるまで遊ぶものです。しかしそれは大人には無駄な時間に見えるかもしれません。

時間をかけてたどり着いた井戸の水は信じられないほどおいしいものです。歩いた時間は決して無駄ではないのです。

仲のいい友達と過ごす時間もたくさん使った方がいいです。その友達と過ごした時間の思い出が、私たちの心の栄養になるのです。

大人になると確かに時間を好きなように使うことが難しくなります。でもせめて自分の周りの大切な人や大切にしているものにだけは、あえて時間を使うようにするといいのではないでしょうか。そうして使った時間のぶん、幸せな気持ちは確実に増えるでしょう。

道端の一本の花が、誰かにとってはかけがえのない花かもしれない

白いバラ一本
道端に咲く一本の花は…。

王子さまは庭にたくさんのバラの花を見た時、自分が星に残してきた花もありふれたものだったと落胆しますが、やがてほかのたくさんのバラとは違う王子さまだけのかけがえのない花だったと気づきます。

例えば道端に咲く一本の花があったとします。通り過ぎる人たちは気にもとめないでしょう。でもある人は、けなげに咲くその花に励まされ、その花を見ることを楽しみにしているかもしれません。

街を歩くたくさんの人々のことも、誰も知りません。もはや風景の一部とも言えます。でもその中に自分の家族や友達を見つけたら、それは自分だけの特別な人になります。風景の一部だと思っていた人も、誰かの大切な存在なのです。

王子さまのバラも、興味のない人からすればよくあるバラと何ら変わりません。でも、王子さまにとっては何と言われようが唯一の存在なのです。自分が大切だと思うものを大切にすることは、ひいては自分自身を大切にすることになります。自分の判断に自信を持っている証拠だからです。

どんな存在も誰かの大切な存在です。そう考えると、世界がどんどん広がっていくようなきもちになりませんか?

手をつなぐ人々
世界の広がりとつながり

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星の王子さま症候群とは?

  • ①独自の感性と考え方、繊細さを持つ
  • ②創造力(想像力)に富む
  • ③社会性やコミュニケーション能力の不足
  • ④こだわりの強さ
星の王子さま症候群
星の王子さま症候群とは、なんでしょう?

星の王子さま』を語る時、「星の王子さま症候群」という言葉もよくでてきます。「星の王子さま症候群」とはいったいどのようなものなのでしょうか。

「星の王子さま症候群」は、独自性、繊細さ、創造力(想像力)などの特性を持ちながら、社会性やコミュニケーション能力が不足していたり、こだわりが強かったりといった特徴がみられる傾向のことを言います。

一方で、医学的な診断基準ではないため、その見方が疑問視されることもあります。人はもともと独自の考え方や価値観を持っているものです。したがって、「症候群」としてとらえるのではなく、それぞれの特性を尊重して理解することが大切だと考えられているためです。

考えてみれば、「星の王子さま症候群」に見られる傾向は、すべての人が持ち合わせていると言えます。人によってどの部分が強く表れているかの違いがあるくらいです。

私などは独自性も創造力もなく、社会性やコミュニケーション能力は欠けていますが、こだわりなどはあまりありません。おそらくどなたにも当てはまっている部分や当てはまらない部分があるのではないでしょうか。

ここで一般的に「星の王子さま症候群」の傾向であると言われている特徴をまとめてみます。

①独自の感性と考え方、繊細さを持つ

星空

その人独自の、一風変わっているようにも思われる視点や考え方を持っています。その一風変わっていることが他の人とは違う、オリジナリティーあふれるアイデアにつながることがあります。

また、はかないほどもろい繊細さも持っています。些細なことに傷つき、立ち直ることも容易ではなかったりします。

②創造力(想像力)に富む

独自の考え方から生み出したアイデアを表現する力を持ち合わせています。独自の考え方から想像し、創造する力です。アート的なこと、文学的なことなど、芸術や美術に関する方面でその力を発揮できることも多いです。

③社会性やコミュニケーション能力の不足

これは「星の王子さま症候群」のネガティブな一面ですね。その人独特の考え方を持っているため、周りの人と意見が異なることも多いです。また、自分の考えをまげず、他の人の意見に歩み寄ることも苦手なことが多いので、上手く人間関係を築くのが難しかったりします。

また、アート的な面で自分のアイデアを表現できる一方、自分の考えを人に言葉で伝えることが苦手なことが多いです。うまく伝わらず、ストレスを抱えてしまうことがあるのかもしれませんね。

④こだわりの強さ

自分の中で決まったルーティーンがとても大切です。それが崩れることを嫌い、突発的に崩れるとパニックを起こすほど混乱したりします。

また、ある特定のものに強く固執することもあります。例えば、”くつはこのメーカーのこのサイズで、この色とデザイン”でなければ絶対はかない、といった具合です。

これは程度の差こそあれ、”好き嫌い”の範疇とも言えますね。好きなものに固執し続け、立派な研究者になることがあるかもしれません。

こうしてみると、「星の王子さま症候群」は自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)といった発達障害を持つ人たちの特徴に重なります。
だからと言って「星の王子さま症候群」=「発達障害」と言っているのではありません。「星の王子さま症候群」の人でも、「発達障害」を持つ人でも、そうでない多くの人でも、本当は大差ないのかもと思っているのです。
ただその特性のあらわれかたが強いか弱いか、その特性のために自分が困っているかの違いだと思っています。

星の王子さま 挿絵2
星の王子さま

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現代人の心理「星の王子さま症候群」を読み解く

  • 原作に見る症候群の兆候
  • なぜ現代人は陥りやすいの?
  • 原作から学ぶ克服のヒントは?
  • 子供も大人が読むべき理由って?

原作に見る症候群の兆候

星の王子さまで読み解く私たちの心理
星の王子さまから、何が読み取れるのですか・・・?

「星の王子さま症候群」の兆候は、物語の随所に散りばめられています。王子さまの行動パターンを追うことで、私たち自身の心の中にある危うさが見えてくるようです。

バラへの理想化と幻滅のサイクル

王子さまは自分の星に咲いた一輪のバラを、世界でたった一つの特別な存在として愛していました。しかし、バラのわがままさや要求の多さに疲れ果て、ついに星を出てしまいます。

これは典型的な理想化と幻滅のパターンですね。最初は相手を完璧な存在として崇め、些細な欠点が見えた途端に失望する。現実の恋愛や人間関係でも、このサイクルに陥る人は少なくないと思います。

地球での絶望的な発見

地球に降り立った王子さまは、バラ園で何千本ものバラを目にします。このとき彼は草むらに突っ伏して泣きました。「ぼくは、世界にただ一つしかない花を持っていると思っていたのに、ただのありふれたバラだったんだ」

この場面は、症候群の核心を突いています。王子さまは、自分のバラが物理的に「唯一無二」であることに価値を置いていました。つまり、関係性そのものではなく、対象の属性や希少性に特別さを求めていたのではないでしょうか。

キツネが明らかにする真実

キツネは王子さまに重要な真実を教えます。「きみのバラがかけがえのないものになったのは、きみがバラのために費やした時間のせいなんだよ」

当初、王子さまはこの言葉の意味を理解できませんでした。彼は「特別さ」を努力や時間の蓄積ではなく、相手の生まれ持った性質として捉えていたからです。これは、関係性の構築よりも「運命の相手探し」に執着する現代人の姿と重なってきますね。

責任からの逃避

キツネは言います。「きみは、きみが飼いならしたものには、ずっと責任がある」

王子さまはバラの世話を続けることに疲れて旅に出ました。これは、関係の維持に必要な継続的な努力を「面倒」と感じ、困難に直面すると新しい関係を求めてしまうパターンですね。

他の星の住人たちに見る発展形

物語に登場する大人たちも、症候群のさまざまな側面を体現しています。

命令することだけが目的の王様は、形式的な権威にこだわり、実質的な関係性を持ちません。称賛されることだけを求める虚栄家は、自己価値を他者評価に依存しています。星の数を数え続ける実業家は、数値化できるものだけに価値を置き、本当に大切なものを見失っています。

これらはすべて、真の関係性を築けない大人の姿ではないでしょうか。

なぜ現代人は「星の王子さま症候群」に陥りやすいの?

なぜ星の王子さま症候群になりやすいのか?
私たちは「星の王子さま症候群」に掛かっていますか?

「星の王子さま」が書かれた1943年から80年以上が経ちましたが、この「星の王子さま症候群」は今まさに蔓延していると言えます。なぜ現代人は、かつてないほどこの症候群に陥りやすくなっているのでしょうか。

SNSがもたらす「理想」の洪水

InstagramやTikTokには、完璧に見えるカップルや家族、友人関係が溢れています。しかしこれらは厳選された瞬間であり、日常の努力や葛藤は見えません。

私たちは常に「もっと完璧な関係」が存在するかのような錯覚に囚われます。自分のバラが少しわがままを言っただけで、「他にもっと良いバラがあるはず」と思ってしまうのですね。

マッチングアプリ時代の「無限の選択肢」

スワイプ一つで次の候補が現れるマッチングアプリは、人間関係を消費財のように扱う心理を生み出します。

王子さまが星から星へと旅をしたように、私たちはプロフィールからプロフィールへとスワイプし続けます。少し気に入らないことがあれば、すぐに次を探せる。この環境は、一つの関係に時間と努力を投資する忍耐力を奪っていきます。

「効率化」至上主義の落とし穴

現代社会は、すべてを効率化し、最適化することを求めます。しかし人間関係は、時間をかけて熟成するワインのようなもの。即座に結果が出るものではありません。

実業家が星の数を数えることに執着したように、私たちは「コスパ」「タイパ」で関係性を評価しようとします。しかし、本当に大切なものは目には見えず、数値化もできないのではないでしょうか。

「完璧な自分」を求める文化

自己啓発ブームは、常に「より良い自分」を目指すよう私たちを駆り立てます。これは素晴らしいことですが、同時に「完璧な相手」を求める心理も強化します。

自分が完璧を目指すなら、相手も完璧であるべきだ。この思考回路が、些細な欠点への不寛容を生みだしていますね。

孤独とつながりのパラドックス

皮肉なことに、私たちはかつてないほど「つながって」いるのに、深い孤独を感じています。表面的なつながりは増えても、本質的な絆は減っている。

だからこそ、理想的な関係への渇望は強くなります。しかし理想が高すぎるがゆえに、現実の不完全な関係に満足できない。この悪循環が症候群を加速させてはいないでしょうか。

失敗への恐怖と回避行動

失敗が許されない社会では、人々は挑戦を避けるようになります。関係性の構築も同じです。傷つくことを恐れるあまり、深くコミットすることを避け、表面的な関係に留まる。

王子さまがバラとの問題を解決せず逃げ出したように、私たちも困難な関係から逃げることを「自分を大切にすること」と正当化してしまいます。

すぐに満足を求める現代文化

動画は倍速再生、配達は翌日、メッセージの返信は即座に。私たちは待つことに耐えられなくなっています。

しかし、深い関係性は時間をかけて育つものですよね。キツネが言ったように「きみがバラのために費やした時間」こそが価値を生む。この真理が、現代の即時満足文化と真っ向から対立しているのではないでしょうか。

原作から学ぶ克服のヒントは?

星の王子さま症候群の処方箋
さぁ、小さな王子さまと未来の道(処方箋)を探しましょう!

幸いなことに、「星の王子さま」は症候群の診断書であると同時に、処方箋でもあります。王子さまの旅路から、私たちは克服のヒントを学ぶことができます。

ヒント1 「飼いならす」ことの意味を理解する

キツネは王子さまに教えます。「飼いならすっていうのは、絆を作るってことさ」

これは、関係性とは一瞬で成立するものではなく、時間をかけて少しずつ築いていくものだという真理です。毎日同じ時間に会う。言葉を交わす。笑いを共有する。小さな積み重ねが、かけがえのない絆を生むのですよね。

ヒント2 「本当に大切なものは目に見えない」を受け入れる

キツネの最も有名な言葉です。「本当に大切なものは、目には見えないんだ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ

外見、学歴、年収、フォロワー数。目に見える指標は分かりやすいですが、関係性の本質ではないのでしょう。共有した笑い、支え合った困難、理解し合えた瞬間。これらこそが関係の価値を決めていきます。

ヒント3 責任を引き受ける覚悟

「きみは、きみが飼いならしたものには、ずっと責任がある」

関係性には責任が伴います。相手の気持ちを考え、時間を割き、ときには自分の望みを後回しにする。これは束縛ではなく、愛の本質ですよね。

王子さまは最後、自分のバラへの責任を果たすため、星に帰ることを決意します。この選択が、彼の成長を象徴しています。

ヒント4 唯一性は作り出すもの

5000本のバラを見た後、王子さまは理解します。自分のバラが特別なのは、その外見や希少性ではなく、自分が水をやり、風よけを立て、言葉を交わしたからだと。

特別な相手は探すものではなく、育てるものです。どんな相手も、最初は5000本のうちの一本に過ぎません。特別さは、共に過ごす時間の中で生まれるのではないでしょうか。

ヒント5 不完全さを愛する

バラは高慢で、わがままで、要求が多い花でした。しかし王子さまは最終的に、その欠点も含めて自分のバラを愛することを学びます。

完璧な人間は存在しません。すべての人に欠点があり、面倒な側面があります。それを受け入れられるかどうかが、成熟した愛と子供っぽい理想主義の分かれ目だと思います。

ヒント6 プロセスを楽しむ

王子さまの旅は、完璧なバラを見つける旅ではありませんでした。それは、バラとの関係の意味を理解する旅だったのです。

関係性は目的地ではなく、旅そのものです。完成形を目指すのではなく、日々の小さな瞬間を大切にする。そこに幸せがあると思います。

子供も大人が読むべき理由って?

星の王子さまを子供も大人も読む理由
大人になるってなんでしょうね…。

「星の王子さま」は、子供だけのファンタジーではありません。それは、大人になることの意味を問う、深い哲学書です。

子供と大人の違い

物語に登場する大人たちは、数字、権力、称賛といった目に見えるものに執着しています。一方、子供である王子さまは、最初は純粋でしたが、同時に未熟でもありました。

真の大人とは、子供の純粋さと、責任を引き受ける成熟さの両方を持つ人です。王子さまの旅は、この二つを統合するプロセスでした。

現代社会が失ったもの

私たちは効率性、合理性、最適化を追求してきました。その結果、確かに物質的には豊かになりました。しかし同時に、本当に大切なものを見失ってきたのではないでしょうか。

目に見えない絆、数値化できない価値、即座には結果が出ない投資。これらを軽視する社会で、私たちは孤独と虚しさに苦しんでいます。

星の王子さま症候群からの卒業

この症候群から卒業することは、完璧を諦めることではありません。それは、完璧の定義を変えることです。

傷のないバラが完璧なのではなく、傷も含めて愛せるバラが完璧なのです。問題のない関係が理想なのではなく、問題を一緒に乗り越えられる関係が理想なのですね。

大人になるということ

サン=テグジュペリは、大人たちをかなり辛辣に描いています。しかしそれは、大人を否定しているのではありません。真の大人になることの困難さと重要性を説いているのですね。

真の大人とは、理想を持ちながらも現実を受け入れ、責任を引き受けながらも純粋さを失わず、効率を求めながらも本質を見失わない人ではないかと思います。

あなたへの問いかけ

この物語を読んだ後、私たちは自分自身に問うてみてはいかがでしょうか。

「あなたは自分のバラに水をやり続けていますか?それとも、もっと完璧なバラを探して、星から星へと旅を続けていますか?」

「あなたは目に見えるものだけで価値を判断していませんか?心で見ることを忘れていませんか?」

「あなたは誰かを、あるいは何かを『飼いならし』ましたか?誰かがあなたを『飼いならし』ましたか?」

もっと深く知りたい方へ

この症候群について心理学的・哲学的に詳しく知りたい方は、 こちらの書籍もおすすめです。

📘 1. 「星の王子さま」を哲学する(ミネルヴァ書房)

星の王子さまを哲学する
「星の王子さま」を哲学する(ミネルヴァ書房)

【この記事を読んだあなたへ】

「星の王子さま」に隠された哲学的叡智をさらに深く学びたい方におすすめ。 記事で解説した「現代人が陥りやすい症候群」の背景にある資本主義社会の 問題や、人間存在の本質について、哲学者の視点から徹底解説。 大人が何度も読み返したくなる、本格的な考察書です。

内容

  • 人間の孤独と死
  • 数字に対する偏愛(現代社会批判)
  • 資本主義社会における人間疎外
  • 人間存在の謎(倫理、美、相互認証)

「記事で紹介した『星の王子さま症候群』をもっと深く理解したい方へ。哲学的視点から物語の本質に迫る一冊」です。

📗 2. 「星の王子さま」の心理学 ―永遠の少年か、中心気質者か(矢幡洋 著)

星の王子さまの心理学
「星の王子さま」の心理学 ―永遠の少年か、中心気質者か(矢幡洋 著)

【記事で興味を持った方へ次の一冊】

「星の王子さま症候群」を心理学の観点から徹底分析。理想化と幻滅のサイクル、責任からの逃避など、記事で触れた
テーマを専門家が詳しく解説。あなたの人間関係の悩みにも答えが見つかるかもしれません。
※入手困難な場合がありますが、中古市場でお探しいただけます

内容

  • 「永遠の少年」という心理学的概念
  • 中心気質(サイクロイド気質)との関連
  • 王子さまの行動パターンの心理分析

「記事で紹介した『症候群の兆候』を心理学的に分析。自分や周りの人の心理パターンが見えてくる」

📙 3. 『星の王子さま』(河野万里子訳/新潮文庫)

星の王子さま 河野万里子
『星の王子さま』(河野万里子訳/新潮文庫)

【記事を読んだら、もう一度原作を手に取ってみませんか?】

記事で解説した「バラとの関係」「キツネの教え」「星の住人たち」を実際に味わってみてください。河野万里子氏の優しい現代語訳で、物語がより深く心に響きます。記事の内容を念頭に読むと、新しい発見がたくさんあるはずです。初めて読む方にも、何度も読んだ方にもおすすめの決定版。

内容

  • 河野万里子氏による現代的で読みやすい翻訳
  • 美しい原画挿絵を完全収録
  • 携帯しやすい文庫サイズ

「記事を読んで原作を読みたくなったら、この一冊から。最も読みやすい現代語訳」

「星の王子さま」の意味が分からないという方へ

  • ①表現が抽象的で分かりにくく、言葉の意味を考えながら読む必要があるため
  • ②謎な部分が多いため
  • ③感覚的なものを大切にしており、現実的で合理的な考え方の人には理解しがたいため
星の王子さまの意味が分からない方へ
「星の王子さま」の意味って分かりにくいですよね。

星の王子さま』を読んでも意味が分からない、という意見もよく聞きます。私も何となく「分からない人もいるだろうなあ。」と思いましたし、うちの旦那も「まったくわからん。」と言っていました。人それぞれ価値観は違い、いいと思うポイントも違うものですが、そもそもまったく分からない、ということです。

『星の王子さま』の大きなテーマの一つは”大切なものは目に見えない”ということです。でも、人によってそこはあまり重要視せず、”わがままに見えるバラ”などに目が行くこともあると思います。

”この本で何が言いたいのか、どこがいいのか”と考えることは大切ですが、「このバラ、超わがまま。」とか「この王子って不思議ちゃんじゃない?」くらいの直感的な感想でじゅうぶんだと思います。みんながいい本だと言っているからと言って、自分もそう思う必要はありません。分からなくていいのです。

ただ、一度読んで分からなくても、時間をおいて読み返すとふっと腑に落ちることもあります。何かの折に再読してみるのもお勧めします。

では、どうしてこんなにも「意味が分からない」という意見があるのかを考えてみます。

宇宙の星空

①表現が抽象的で分かりにくく、言葉の意味を考えながら読む必要があるため

話の中でのセリフが抽象的で、時に哲学的でもあって、さらっと読んだだけではその真意がよくわからないことがあります。
「なつかせたものしかちゃんとしることはできない」とか「自分が大切にしてやった相手に対してきみはいつまでも責任があるんだ」とか「人間にはものごとを考える余裕がない」というように、どういうことを言っているのかを立ち止まって考えないと理解できないことが多々あります。

言葉の説明はないので、自分の頭でどういうことか考える必要があるため、何を言っているのか分からない、ということになりがちなのかもしれません。

②謎な部分が多いため

考えながら読んだとしても、やっぱりよく分からない所があります。

まず、王子さまが地球で一番最初に出会うヘビです。「なぞはぜんぶおれがとくよ」と言い、物語の最後にも登場するかなり重要なキャラクターです。はじめから王子さまの行動を見通しているかのように、「帰りたくなったらおれがかなえてやる」と意味深な発言をします。

物語の最後で王子さまが倒れてしまうシーンにも、恐らくはヘビのことを言っているのであろう描写がありますが、はっきりと「へびがかんだ」とは書かれていません。王子さまはヘビにかまれて死んでしまったのか、ヘビの不思議な力で星に帰れたのか、読者の想像力に任されています。

また、砂漠にあった井戸がきれいなのはなぜなのか。王子さまはいろんな星を渡れたのに、自分の星にすぐに帰れないのはどうしてなのか。王子さまが”ぼく”に心を許したのはなぜなのか。

疑問に思うことが多く、それらの謎は明らかにはされないので、”分からない”という感覚が生まれる要因になります。

③感覚的なものを大切にしており、現実的で合理的な考え方の人には理解しがたいため

例えば「砂漠が美しいのは、どこかに冷たい水のわく井戸をかくしているからなのさ」という言葉があります。また、王子の金色の髪を見てキツネが「麦畑を見るときみのことを思い出す」と言います。

現実的な人にとっては砂漠の美しさは、どこまでも続く砂と吹く風、空、といった視覚的に見えるものがもたらしてくれるのです。どこにあるか分からない井戸のことなんて、考えも及ばないでしょう。同様に麦畑を見ても、「麦畑か、きれいだなあ」で終わってしまうかもしれません。

感覚的で感傷的な表現の数々は、現実的な人には理解しがたいのかもしれません。

このように、この本の「意味が分からない」という理由を考えてみました。
ただ、先ほども言ったように、「分からない」というのも立派な感想で、その人の考え方です。むしろ忙しく毎日を生きている人々にとっては、分からないのが当然かもしれません。すべての人々が星の王子さまのように、若干の不思議ちゃんでは世の中も回っていかないのでしょうね。

ただ、時々夜空を見上げてみると、『星の王子さま』は分からなくても、「ああ、きれいだなあ。」と思えると思います。それでじゅうぶんかなと思っています。

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星の王子さま』読書感想文とあらすじのまとめ

今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200字)

三葉飛行機のイラスト
ぼくは飛行機のパイロット

この飛行機のパイロットのぼくはいったい何歳くらいなのでしょうか。
ああ、私も年齢で判断しようとしていますね。王子さまがぼくに近づいたのは、ぼくが子どもの心を持ち続けていることが分かったからなのでしょう。でもぼくも普段は周りの大人に合わせた会話をしているようです。大人に合わせるのも苦労しますね。

私がこの話で気になったのは、ヘビの存在です。
王子さまが地球で最初に出会ったのがヘビです。そして最後に王子さまの足元にいたのもおそらく同じヘビでしょう。最初の場面でヘビは王子さまに「帰りたくなったら、おれがあんたをなんとか助けてやるよ。」と言っています。まるで王子さまの未来が見えているかのようです。そして”助けてやる”ということが何を指すのか。本当に星に帰してあげるような力があるのでしょうか。
もしくはそのヘビの毒で王子さまの命を絶つことで苦しみから解放するということは考えられないでしょうか。

王子さまはバラの花が”はかない存在”であることも知りました。いつか消えてなくなってしまうことを知ってしまったのです。星に戻っても、もしかしたらもうあの花はないかもしれない、王子さまはそんなことを考えたかもしれません。

子どものまっすぐな言葉は時に手厳しく大人に刺さります。
それは大人自身が気づかないようにしていたことを、忖度なく指摘してくるからです。本当は大人だって子どもでいたい。私自身、考えていることなんて小学校高学年くらいの時とあまり変わっていない気がします。それでも実際の言動はつまらない大人のものになってしまっています。

時を重ねるにつれ、役に立つかたたないか、コスパやタイパがいいかで物事を考えるようになってしまう。
それは仕方のないことかもしれません。それでも時に夜空の星を見上げ、どこかで同じ星を見ている人のことを想像し、無駄と思える時間を持つのも悪くないのではないでしょうか。

夜空の星

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↓こちらは読書感想文と詩の一覧表です。

↓ここから下は夏休みの読書感想文です

↓こちらは夏休みの詩の宿題です

第2   国語力を身に付けるための読書活動の在り方

出典 文部科学省 これからの時代に求められる国語力について
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